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ブイヨン・シャルティエで昼食 ——パリの大衆食堂とビストロをはしごする

遅めのランチは、老舗ブイヨンへ

そして、いよいよ遅めのランチ。

「地球の歩き方」を読んで、行ってみたい店があった。

パリ9区にあるブイヨン・シャルティエ。

「ブイヨン」とはフランスの大衆食堂のことだ。

1896年創業のこの老舗は、

パリを代表するブイヨンとして知られている。

予約不可、相席当たり前。

カジュアルなフランス料理をリーズナブルに提供し、

地元客にも観光客にも人気の繁盛店だ。

通し営業のようなので、敢えてピークを外して訪れる。

地下鉄グラン・ブールヴァール駅から少し歩くと、

すぐに店が見えた。

15時近くだったため、並ばずに入店できた。


老舗と大衆食堂が同居する空間

広いメインホールは天井が高く、開放感がある。

老舗の重厚感と大衆食堂のカジュアルさが同居した空間だ。

席数は320席。ピークを過ぎているとはいえ、

客はひっきりなしに入れ替わっている。

相席になった。

前菜にテリーヌ・ド・カンパーニュ、

メインにステーキフリットを注文。

赤ワインは安かったのでボトルで。

この店のテーブルクロスは紙で、

ウェイターが注文内容を直接書き込む。

会計時に合計を確認するという、なんとも合理的なシステムだ。


素朴で力強い、ブイヨンの料理

テリーヌ・ド・カンパーニュが運ばれてきた。

コルニッションが数個添えられているだけ。

装飾のない潔い一皿だ。

食べてみる。

日本で食べるしっとりしたものとはまったく違う。

ゴロゴロとした肉感があり、

噛むほどに旨味が出てくる。

赤ワインが進む。

メインのステーキフリットには緑コショウのクリームソース。

焼き加減の意思疎通がうまくいかず、

ウェルダンになってしまったのは少し残念だったが、

赤身肉の味はしっかり感じられた。

このソースはぜひ再現してみたい。


相席から生まれた、思いがけない縁

相席のフランス人男性も1人でボトルワインを1本空けている。

話しかけてみると、ストラスブールから車で来たという。

自分もストラスブールから来たばかりだったので、不思議な縁を感じた。

彼におすすめのデザートを尋ねると、

チーズの盛り合わせを勧められた。

フランスではチーズはデザート扱いらしい。

これは新しい発見だった。


せっかくなので、もう一軒

ほろ酔いで店を出る頃には、

すっかりディナーの時間帯になっていた。

せっかくなので、もう一軒行ってみる。

次は3区のブラッスリー・ル・ブルドッグ

典型的なフランスのビストロ料理を出す、地元客に人気の店だ。

可愛らしいブルドッグのシルエットが目印だ。

店内はカフェのような落ち着いた雰囲気の空間。

ホールスタッフがとてもフレンドリーで感じが良い。

通りに面した数席のテラス席には

何組かの先客がいたので、

ここでは室内席を希望した。

食事の途中、テラス席の真正面に

ゴミ収集車が停まり、

清掃作業を始める場面もあったが(笑)

仔牛のカルパッチョ鴨のコンフィを注文。

仔牛のカルパッチョは、

もはやカルパッチョとは呼べないほどの厚切り(笑)

表面は軽く炙られ、山盛りのルッコラが添えられている。

柔らかくクセはないが、少し物足りなさも感じた。

これはカルパッチョというよりタタキだ。

鴨のコンフィは文句なし。

皮はパリッと、中はホロホロ。何より、

鴨の脂をたっぷり吸った付け合わせのポテトが絶品だった。

前の店でもポテトを食べていたので、さすがにお腹が限界に近い。

大満足でホテルへ戻った。

パリの大衆食堂とビストロを巡り、

胃袋はすっかり満たされた。


胃袋と記憶に残った、パリの食

パリの街場のレストランで食べた料理は、

どれも驚くほど素朴だった。

しかし、その素朴さこそが、パリの日常の「食」なのだろう。

テリーヌ・ド・カンパーニュ、ステーキフリット、

子牛のカルパッチョも、鴨のコンフィも、

日本で「フランス料理」として想像していたものとは少し違っていた。

だからこそ、帰国後に思った。

レシピ本どおりではなく、

現地で感じた“方向性”を頼りに作ってみたい。

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