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レンヌからモン・サン・ミシェルへ|曇天の巡礼と名物ムール貝

レンヌから日帰りで向かう

レンヌ滞在3日目。

今日は隣のノルマンディ地方まで足を伸ばし、モン・サン・ミシェルへ行ってみようと思う。

ここレンヌは、モン・サン・ミシェル観光の拠点となる街だ。駅前のバスターミナルからシャトルバスが運行している。

駅構内にある「KorriGo」のオフィスで、モン・サン・ミシェル行きの往復バスチケットを購入した。

「地球の歩き方」に書かれていた本数よりも減便しているようだ。やはり例の感染症の影響なのだろうか。

*KorriGoとは?

ブルターニュ地方で使える公共交通サービスの共通カードおよびその販売窓口


シャトルバスでノルマンディへ

駅の東口を出たところにバスターミナルがあり、すでにモン・サン・ミシェル行きのバスを待つ人がかなり並んでいる。

ほどなくして、ケオリス社の青いバスが到着した。車内は広々としており、想像以上に快適だ。

レンヌからモン・サン・ミシェルまでは約1時間。市街地を抜け、次第にのどかな酪農地帯の風景へと変わっていく。

車窓を眺めながら、ノルマンディやブルターニュがバターやクリームなど乳製品の名産地である理由に、ひとり納得する。


修道院へ続く長い一本道

やがて、モン・サン・ミシェル対岸のシャトルバス乗り場に到着した。

ここから修道院までは約2.8キロ。徒歩で40分ほどかかる。距離があるため、歩くのが大変な場合は、島の入口付近まで無料のシャトルバスを利用することもできる。

10分ほど歩くと、遠くにモン・サン・ミシェルが姿を現した。

修道院の全景を眺めながら、長い一本道を進む。刻一刻と、その姿が近づいてくる。


曇天のモン・サン・ミシェル

この日は天候に恵まれず、空は薄暗い曇り空。

見ようによっては、まるで魔王の城のようにも見える(笑)。

修道院の島とを結ぶ連絡橋に辿り着いた。潟にはほとんど水がなく、想像していた景色とは少し違う。

それでも、間近で見るモン・サン・ミシェルはやはり荘厳だ。


観光地としての圧倒的混雑

門をくぐって中へ入ると――とんでもない人混みだった。

この旅で訪れた場所の中でも断トツで、人の密度が高い。場所によっては前に進めないほどだ。

さすがフランス屈指の観光地である。

(ただ、ここまで観光地化していると、少し残念な気もする。)

メインストリート沿いにある有名なスフレオムレツの店には長蛇の列ができていた。

少し気にはなったが、さすがに並んでまで食べようとは思わなかった。


小さな街のような島内

修道院の外周をぐるりと一周する。

内部にはレストランやカフェ、土産物屋が立ち並び、まるで小さな街のようだ。迷路のような細い路地が続き、墓地まである。

想像していた以上に広い。

あまりの混雑ぶりに、今回は修道院の内部には入らなかった。


目的はムール貝

とはいえ、ここには観光とは別の目的がある。

モン・サン・ミシェルのムール貝を食べることだ。

お取り寄せなどでよく目にするモン・サン・ミシェル産のムール貝は、小ぶりながら味が非常に良いと聞く。ただし日本ではかなり高価で、簡単には手が出ない。

ならば現地で確かめてみたい。


島内レストランでのひととき

島内のレストランに入店すると、店内はやはり混雑していた。

ホールスタッフを呼んでもなかなか来てくれない。

すると隣のテーブルに座っていたフランス人女性が、自分の注文を終えた後にスタッフを呼び止め、こちらの存在を伝えてくれた。

ありがたい。


ムール貝とシードル

もちろんムール貝を注文する。

メインは仔羊料理と迷ったが、鶏肉のフリカッセにした。

せっかくノルマンディに来たので、食前酒にはシードルを。

リンゴの爽やかな甘みと程よい泡が、食欲を心地よく刺激する。

ほどなくして、ストウブの鍋に山盛りのムール貝が運ばれてきた。付け合わせはフライドポテト。

「量が……多い!」

さっそくひとつ口に運ぶ。

確かに、味がぎゅっと凝縮されている。

定番の白ワイン蒸しだが、刻んだ玉ねぎが入っており、これがとても良いアクセントになっている。この組み合わせは、日本に帰ってからも好んで作るようになった。

鍋底に残ったジュースをポテトに絡め、最後まで余さず食べる。


ノルマンディ料理の印象

メインの鶏肉のフリカッセは……正直、味が薄かった。

食後には、モン・サン・ミシェル名物のキャラメルを使ったデザートを。

モン・サン・ミシェルは仔羊料理でも知られている。

潮を含んだ牧草を食べて育つため、肉にほのかに潮の風味があるという。

にわかには信じがたいが、また機会があればぜひ試してみたい。


潮と天候、そして帰路

午後からは小雨が降り始め、風も強くなってきた。

7月にもかかわらず、かなり寒い。

モン・サン・ミシェルを訪れる際は、夏でも上着を持参することを勧めたい。

夕方近くになると雨が上がり、潮が満ち始める。

昨日訪れたカンカル同様、この一帯は干満差が非常に大きく、10メートルを超えることもある。

見る見るうちに島の周囲が水で満たされていく。

写真で見てきたモン・サン・ミシェルの姿に近づいてきたが、満潮まではまだ時間がかかりそうだ。

残念ながら、帰りのバスの時間がある。

完全に海に浮かぶモン・サン・ミシェルを見ようと思ったら、やはり島内、もしくは対岸のホテルに1泊するのが確実なのだろう。

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