1. 絶妙な調和。バックパッカーと地元民の日常
荷物を置いて歩き出したバンビエンの中心部は、驚くほど活気に満ちていた。
立ち並ぶレストランやバーは、水遊びを終えたばかりの欧米人観光客たちで賑わっている。水着姿の若者が闊歩するそのすぐ傍らで、地元の人が軒先の古めかしい商店で「ビアラオ」を酌み交わし、談笑している。

ナムソン川に目を向ければ、伝統的な漁に精を出す村人の姿があり、未舗装の道を砂埃とともにバイクが走り抜けていく。
観光地としての喧騒と、古き良きアジアの息遣い。この二つが不思議に混ざり合い、なんとも言えない心地よさを生み出していた。まさに、旅人が夢見た「手付かずのアジア」がここにはまだ残っている。
2. 腹ごしらえの「カオ・ピヤック」
遅めのランチをとるべく、ふらりと通り沿いの食堂へ。
メニューを眺めると、やたらと麺料理のラインナップが豊富だ。その中から、ラオスの定番麺だという**「カオ・ピヤック」
【カオ・ピヤックとは?】
米粉にタピオカ粉を混ぜた、モチモチとした食感が特徴のラオス式うどん。鶏や豚の出汁が効いた優しいスープでいただく、ラオスの朝食や軽食の定番です。
運ばれてきた一杯は、ベトナムのフォーをさらに素朴にしたような佇まい。正直なところ、感動するほど美味というわけではなかったが(笑)、旅の疲れにその優しい出汁が染み渡り、空腹をしっかりと満たしてくれた。

3. 夕暮れの空に浮かぶ「元旦の約束」
店を出て空を見上げると、思わず足を止めてしまった。
沈みゆく夕日の光に包まれた街の上空に、いくつもの気球がゆらゆらと浮かんでいるのだ。山墨画のような鋭い山々のシルエットと、色鮮やかな気球。この幻想的な風景に心を奪われ、直感的に「あれに乗りたい!」と強く願った。

一目散にホテルへ戻り、フロントのスタッフに1月1日・元旦のフライトを予約。新しい年の始まりを空の上で迎える。これ以上の贅沢はないだろう。
4. まだ12月30日なのに。パリピの洗礼
明日の散策に備えて早めに休もうとベッドに入ったが、現実は甘くなかった。
外からは地響きのような重低音の音楽と、景気のいい爆竹や花火の音が絶え間なく聞こえてくる。
今日はまだ12月30日。本番のカウントダウンまであと2日もあるというのに、この盛り上がりだ。さすがはかつて「パリピの楽園」と称された街。
静寂な絶景と、止まないパーティーチューン。このギャップに苦笑いしながら、私はバンビエンの最初の夜を迎えた。

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