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コラム|ナポリの治安は実際どうだったか

ナポリの治安は実際どうだったか 
──「危険な街」という先入観の正体

ナポリに行く前、正直かなり身構えていた。

「治安が悪い」
「スリが多い」
「危険」

ガイドブックやネットの記事には、そんな言葉が並ぶ。
ヨーロッパ初心者なら、なおさら不安になるだろう。

実際にナポリ中央駅に降り立つと、その理由は少し分かった。

駅周辺は雑多で、人も多い。
移民も目立ち、落書きも多い。
整然とした街並みとは言い難い。

「なるほど、これは警戒するわけだ」
最初はそう思った。

ただ、街を歩くうちに印象は少しずつ変わっていった。

確かに、油断はできない。
カバンを前に持つ。
スマホを無防備に出さない。
夜の人通りの少ない路地には入らない。

これは事実だ。

だが、それはナポリに限った話ではない。
大都市であれば、どこでも同じだ。

必要以上に怖がる必要はない。
むしろ、「街を観察する意識」を持つことの方が重要だと感じた。

人の流れ。
空気感。
違和感。

「あ、ここはちょっと違うな」と思ったら、引き返す。
それだけで、リスクはかなり下がる。

印象的だったのは、地元の人たちの距離感だ。
雑多ではあるが、敵意はない。
むしろ、どこか人懐っこい。

観光地を少し外れると、日常がそのまま続いている街でもある。

「危険な街」という言葉だけで切り取ってしまうのは、少しもったいない。
ナポリには、他のイタリアの都市にはないエネルギーがある。

治安が良いとは言わない。
だが、「行ってはいけない街」でもない。

注意すべき点を理解した上で歩けば、ナポリはとても魅力的な場所だった。

先入観と現実は、必ずしも一致しない。
それを実感できたのも、この街を歩いたからこそだ。

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