深夜のパレルモへ
パレルモのファルコーネ・ボルセリーノ空港に到着したのは22時半過ぎ。
ローマ・フィウミチーノ空港から国内線で約1時間のフライトだった。
宿泊予定のホテルには空港送迎を頼んでいたのだが、前日にまさかのキャンセル。
「空港を出たところにタクシー乗り場があるから、そこから拾ってほしい」とのことだった。
しかし、空港前にタクシーは1台もいない。
鉄道もすでに終電を過ぎている。
だが、これは想定内。
こんなこともあろうかと、空港と市内を結ぶシャトルバスを調べてあった。
出口を右に進むと、ちょうどバスが停まっている。内心、少しホッとした。

夜の車窓が教えてくれた「別のイタリア」
バスは海沿いの道路を走る。
ヤシの木、白い石造りの建物。夜でも、イタリア本土とは違う空気がはっきり分かる。
市街地に入ると、街並みはさらに独特だ。
ナポリと中東の街を足して、2で割ったような印象。
マッシモ劇場を経て、ローマ通りを抜け、終点のパレルモ中央駅へ。所要時間は約1時間だった。
駅からホテルまでは徒歩5分ほど。
人気のない旧市街を歩く。街灯はあるが、正直心許ない明るさだ。
セルフチェックインを済ませ、部屋に入ると、さすがに疲れが出た。
この日はそのまま休む。
朝の旧市街に、心を掴まれる

翌朝、窓の外を見て思わず息をのんだ。
朝焼けに照らされる旧市街の街並み。遠くには切り立った山。
どこか昨年訪れたギリシャを思わせる。
地中海特有の景観なのだろう。
バルコニーの下を、始発のトラムが警笛を鳴らして走り出す。
向かいのアパートには移民らしき住人の姿も見える。
生活の匂いが、すぐそこにある。
治安の不安はあったが、この旧市街のホテルを選んで正解だったと、早くも思った。
朝食の買い出しにスーパーへ
昨日は夕食を逃した。
空腹に耐えきれず、近くのスーパーへ。
フレッシュモッツァレラ、チェリートマト、カッペラッチ、ハム、オリーブ、カルチョフィ、パン。
そして、シチリアの赤ワイン。

どう考えても、朝食の量ではない。
だが、旅先ではこういう朝があっていい。
朝食の後は、ホテルの屋上テラスへ行ってみる。
屋上テラスからは、パレルモの街を360度見渡せる。

設備には多少難があるが、この景色だけで十分だ。
なお、屋上のジャグジーは……見るだけにしておいた(笑)

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